最終更新日:2026年9月
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「メスガニに入っていたオレンジ色のツブツブ、どう扱えばいいんだろう」
通販でメスのカニを注文すると、甲羅の中やお腹側に、内子や外子が入っていることがあります。捨ててしまうにはもったいない部位ですが、下処理の仕方がわからず、そのまま冷蔵庫で傷ませてしまった人も多いのではないでしょうか。
この記事では、5回以上のカニ通販購入経験をもとに、内子・外子の下処理と醤油漬けの作り方を整理しました。
📌 この記事でわかること
- 内子と外子の基本的な下処理の手順
- 醤油漬けを作るときの調味料の目安
- 漬け込み時間と保存期間の考え方
- 生で扱うときに気をつけたいポイント
下処理の前に、内子と外子の性質を知っておく
内子と外子、下処理の仕方は同じなのか?
💬 筆者の体験談
内子は卵巣にあたる部分で、甲羅を開くとオレンジ色のかたまりとして見つかります。粘り気があり、味噌のようなコクが特徴です。一方の外子は受精後の卵で、お腹側(ふんどし)に房状に付いています。プチプチとした食感があり、内子とは別物として扱うほうが失敗しにくいです。
生の状態は、なぜ色が違って見えるのか?
内子は生の状態だと紫がかった濃い色をしていますが、加熱すると鮮やかなオレンジ色に変わります。外子も同様に、生では黒っぽく見え、火を通すと明るい色になります。届いた直後に「色が地味だから傷んでいるのでは」と心配する人がいますが、これは加熱前の自然な状態です。
内子・外子の基本の下処理
外子はどうやって下処理するのか?
💬 筆者が聞いた話
外子は塩を軽くまぶし、指先で優しくもみ込んでから、水で洗い流すのが基本です。塩もみをすることで臭みが抑えられ、卵の粒同士がほぐれやすくなります。房状にまとまっている部分は、水を張ったボウルの中で崩しながら洗うと、殻の破片も一緒に取り除けます。
内子は塩もみが必要なのか?
内子は外子ほど臭みが気にならないことが多く、軽く水洗いする程度で十分です。粘り気のある食感なので、強くこすり洗いをすると崩れてしまいます。表面についた薄皮や殻の破片を、指の腹で優しく取り除く程度にとどめてください。
✅ 対策:下処理で失敗しないコツ
- 外子は塩もみしてから流水で洗う
- 内子は強くこすらず軽い水洗いにとどめる
- ザルやボウルを使って殻の破片を取り除く
醤油漬けの作り方
調味料の比率は、どのくらいが目安なのか?
💬 筆者の体験談
醤油・みりん・酒を、およそ2:1:1程度の割合で合わせ、鍋で軽く煮立ててアルコール分を飛ばすのが基本の考え方です。甘めが好みなら、みりんの割合を少し増やしてもいいですね。この比率はあくまで目安なので、好みに応じて調整してください。冷ましてから内子や外子に注ぐと、卵が煮えてしまうのを防げます。
漬け込み時間はどれくらい必要か?
下処理を済ませた内子・外子を、冷めた煮切り醤油に浸し、冷蔵庫で一晩ほど置くと味がなじみます。外子は房のままだと味が入りにくいので、ある程度ほぐしてから漬けたほうが仕上がりが均一になります。
✅ 対策:醤油漬けの手順
step
1醤油・みりん・酒を2:1:1程度で合わせ、軽く煮立ててアルコールを飛ばす
step
1完全に冷ましてから、下処理済みの内子・外子を漬け込む
step
1冷蔵庫で一晩ほど置き、味がなじんだら食べ頃
保存期間と、生で扱うときの注意点
醤油漬けはどのくらい日持ちするのか?
手作りの醤油漬けは、保存料を使っていない分、日持ちがしません。冷蔵庫で保存し、2〜3日以内を目安に食べきるのが安心です。長期保存を考えるなら、小分けにして冷凍しておく方法もありますが、風味は少しずつ落ちていきます。
生の状態で食べても大丈夫なのか?
内子・外子を生のまま漬け込む場合は、生食用として販売されている新鮮な個体を使うことが前提になります。加熱用として届いた商品は、リスクを避けるためにも加熱してから調理してください。生食と加熱用の見分け方や注意点は、「冷凍カニと生カニの違い」の記事で詳しく解説しています。
醤油漬け以外にも、ご飯にのせたり、パスタのトッピングにしたりと、使い道は意外と広いです。日本酒のあてとして、そのままつまむのも定番の楽しみ方です。
よくある質問(FAQ)
A. 内子のほうが手に入りにくいとされています。卵巣が育つ時期は限られており、産卵してしまうと内子は消えてしまいます。外子は産卵後もしばらくお腹に抱えているため、比較的出会いやすい部位です。
A. 内子・外子はどちらもメス特有の部位で、オスには存在しません。オスとメスの見分け方は、「カニのオス・メスの違い」の記事で詳しく紹介しています。
A. 特別なこだわりがなくても、普段使っている濃口醤油で問題ありません。まろやかな仕上がりが好みなら、薄口や再仕込み醤油を試してみるのもおすすめです。
A. 個体差があるため、100%保証されるわけではありません。ただしメスガニの商品ページには「内子入り」「外子付き」といった記載がある場合が多いので、注文前に説明欄を確認しておくと安心です。
A. 冷蔵庫でゆっくり解凍してから、この記事の手順で下処理してください。急な解凍は身崩れの原因になります。解凍の進め方は「カニの解凍方法」の記事を参考にしてください。
まとめ|手間をかけた分だけ、楽しみが増える部位
内子・外子の下処理、押さえておきたいポイント:
① 外子は塩もみ、内子は軽い水洗いが基本
② 醤油:みりん:酒=2:1:1程度を目安に調整する
③ 漬け込みは冷蔵庫で一晩が目安
④ 手作りの醤油漬けは2〜3日以内に食べきる
内子と外子は、メスガニならではの部位です。捨ててしまうにはもったいない、贅沢な味わいだと思います。
塩もみと洗い方さえ覚えてしまえば、下処理そのものはそれほど難しくありません。次にメスガニが届いたときは、身だけでなく内子・外子まで丸ごと楽しんでみてください。(2026年9月時点の情報をもとに構成しています)
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この記事の監修情報・参考文献
✍ 執筆者プロフィール
📚 参考文献・出典
- 大日本水産会 魚食普及推進センター(osakana.suisankai.or.jp)
- 農林水産省「うちの郷土料理」(maff.go.jp)
※下処理・保存方法は個体差や環境により調整してください。生食は生食用として販売されている新鮮な個体に限ります。