カニ(蟹)の数え方(読み方)単位は、状態や姿形によって違い、数え方の単位が一番多くあるのがカニ(蟹)かもしれません。
数え方(読み方)の単位が『商品に加工されたカニ』か『生きているカニ』かで違います。
カニ通販や鮮魚店の商品に加工されカニは「杯(ぱい・はい)」「尾(び)」や部位によって「肩(かた)」「脚(あし)」「本(ほん・ぽん)」で数えたりし、これと言った統一のルールはありません。
生きているカニは「匹(ぴき・ひき)」と数えます。
カニの種類による数え方の単位、由来を解説しています。
【カニ数え方】商品で「杯・尾・肩」生きていれば「匹」
カニ通販やスーパー・鮮魚店で商品になったカニの多くは「杯(ぱい・はい)」で数えられ、「匹(ぴき・ひき)」は数えません。
加工状態や姿形で平らなことから「枚(まい)」、エビの仲間のように「尾(び)」と数えたりもします。他にも「肩(かた)」「脚(あし)」「本(ほん・ぽん)」「グラム」などの単位で数えたり表示したりもします。
「松葉ガニ」「隠岐松葉ガニ」で有名な鳥取県では「枚(まい)」と数えたり、統一した決まりはなく「一盃(ます)」「一つ」「一個」と数える地域もあります。
商品として売られるカニ(蟹)は、消費者にアピールしやすい「数え方・呼ばれ方・表示」がされたりもします。
生きているカニは、ほかの生物・動物と同じで「匹(ぴき・ひき)」で数えます。
生きているカニを海岸や岩場で見つけたら「匹(ぴき・ひき)」で、学校の理科・生物でも習います。
【カニ数え方】肩はカニ半身(脚4〜5本)の単位
タラバガニやズワイガニが、カニ通販やスーパー・鮮魚店で売られる多くは、食べやすいように甲羅やエラを外し、下の写真のように半身に加工されたものを一肩(ひとかた)と呼びます。
一肩(ひとかた)を脚(足)と表記したり、重さを併記したりして購入者に分かりやすくしています。
一肩は脚と肩肉4〜5本で、二肩でカニ 一杯(ぱい・はい)になります。
カニ通販やスーパー・鮮魚店で一肩¥(値段)の表示で販売されています。
【カニの数え方】脚むき身や半むき身は「本」
最近、カニ通販でお鍋や焼きガニ用に調理、食べやすく加工した脚のむき身や、半むき身が売られています。
「本(ほん・ぽん)」と数え表記され、「グラム」も併記されたりします。
【カニの数え方】杯にまつわる諸説
カニの数え方「杯(ぱい・はい)」の起源には諸説があります。
有力な2説
第1の説:江戸時代はカニが豊漁で漁師が、馬や牛の飼料を入れた秣桶(まぐさおけ)・飼い葉桶(かいばおけ)単位で取引をして、桶を「杯」と数えた名残で「杯」と数えた。
第2の説:漢字から説で「杯」は水などを貯める「かめ型の容器」を意味、カニの甲羅(胴)の形が「杯」似ていた。
現在、第2の説「漢字から説」が有力です。
【カニの数え方】新聞社の「匹」「杯」表記論争
2016年カニの発競り(鳥取県・松葉ガニ)の記事で、各新聞社(電信版記事)の数え方の表記違いが論争になりました。
「一匹」が朝日、読売、産経で、「一杯」が毎日、日経。地元鳥取県の市場関係者が使う「一枚」の表記は一社もありませんでした。
2019年の発競りでは、朝日、読売、毎日、日経、NHKがいずれも「一匹」と表記、「一杯」は一社もありませんでした。
正しい日本語を使う責任がある報道機関も、この時から「生きているカニは一匹」の表記で統一されました。
【カニの数え方】まとめ
カニの数え方は、状態(生きているか・商品に加工)や形によって違います。
生きているカニは「匹(ぴき・ひき)」で数え、商品に加工したカニは「杯(ぱい・はい)」「尾(び)」などと数え、部位によって「肩(かた)」「脚(あし)」「本(ほん・ぽん)」とも数えられます。
「杯」の数え方には、起源に2つの説があります。1.江戸時代は漁師が秣桶・飼い葉桶で取引して「杯」と数えた説、2.カニの甲羅が「杯」に似ていたからという説です。カニの数え方は地域によっても違います。
カニ通販やスーパー・鮮魚店では購入者に分かりやすい表示がされています。
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