カニ通販で売られているカニのほぼ100%が、冷凍で生きている活カニではありません。
新鮮なカニとカニ通販には表示されているのに冷凍モノなの?本当に美味しいの?と思うかもしれません。
意外に思うかもしれませんが、むしろ、冷凍だから通販のカニは美味しいというのが真実。
活カニが必ずしも美味しいとは言えない理由
そもそも活カニとは、捕獲・水揚げされたのちに、生きたまま梱包されて流通業社を通じて家庭へ届けられるカニのことを言います。
活カニと冷凍ガニを同時に食べ比べると、本当に状態のいい活カニは、食感とほんのり舌に伝わる甘みは素晴らしく美味です。まさに、活蟹でなければ味わえない魅力があります。
「本当に状態のいい活カニ」は美味しいけど高価
「本当に状態のいい活カニ」とは、捕獲されたのちに適切な大きさの水槽で、キチンと餌が与えられた活カニのことです。つまり、人の手で労力を掛け徹底した管理がされた場合のことです。
徹底した管理がされた活カニは、その分だけ手間と労力が掛かっていて「とても高価」です。あまりに高価でとても一般的とは言えません。
このように「本当にいい状態で管理された活カニ」が、安く手頃な価格でで販売されることはなく、多くは高級料亭などに卸されています。
「管理状態の悪い活カニ」は美味しくない
徹底した管理がおこなわれていない「管理状態の悪い(普通)活カニ」は、味が薄く細った身で、けっして美味しくはありません。
活カニだから新鮮で美味しいと盲目的に思い込むのは間違いです。
活カニだから美味しいと思ったら、意外に美味しくなかったという声を多く聞きます。この場合のほとんどが、「ただ生きているだけ活カニ」のケースです。
本当に美味しい活カニは産地で
「本当にいい状態で管理された美味しい活カニ」が、安い価格で売られることは「まず無い」と思ってください。
比較的安く美味しい活カニを食べるのには、流通業者を通さずに時間が経っていない活カニを産地で食べることです。捕獲・水揚げされて、時間が経過したカニはただ生きているだけの「見せかけの活カニ」美味しくありません。
冷凍のカニは急速冷凍で「一番 美味しい状態」
どんな食品でも一般的に冷凍は「美味しくない」といったイメージがあります。
しかし、カニに限って言えば、そのようなことはありません。むしろ、いつも安定的に美味しさが保たれているのは急速冷凍したカニの方です。
急速冷凍と冷凍の違い
急速冷凍と冷凍の違いはあまり知られていませんが、カニの旨味を損なわない一番のポイントは急速冷凍にあります。
カニを冷凍するとカニ身の内部に氷の結晶が出来きて、結晶が大きいとカニの旨味を損ないます。急速冷凍は氷の結晶が大きくなる前に、マイナス70度〜50度ぐらいで急速に冷凍する方法です。
これによって、鮮度が高くカニの身と旨味を損なわずに家庭に届けることが出来るのです。
カニが最も美味しいのは、元気で体力のある時
カニを捕獲・水揚げの後に、すぐ職人が長年の経験で茹で上げ、急速冷凍の技術で一気に冷凍。
身が痩せていない元気で体力のあって、カニが一番美味しい状態のまま、瞬間的に冷凍して旨味を封じ込めているのです。
最新の急速冷凍技術は大きく進歩して、カニの一番美味しい状態と旨味を封じ込めることが出来るので、鮮度や味が落ちることはほとんどありません。
捕獲最盛期に水揚げされ、熟練の職人が茹で上げ急速冷凍した「最も美味しい状態」なのが冷凍ガニです。
このような理由で産地直送の通販で販売されているカニは、ほぼ100%が冷凍になっています。
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