冷凍のカニをいかに美味しく食べるかは、解凍の仕方が全てのポイントです。
解凍方法を間違えるとせっかくカニに封じ込められている旨みが、溶けて全て流れだします。
「旨みがあって美味しい」か、「パサパサした味」になってしまうかは、解凍の仕方ひとつで決まってしまいます。いかにカニを美味しく解凍するか、コツをお教えします。
一番いい方法は冷蔵庫での解凍
旨みをカニ身に封じ込めたまま解凍するのに最適なのは冷蔵庫の中で、時間をかけてゆっくりした解凍です。
但し、とても時間が掛かるので食べる日や時間を逆算して準備します。カニの大きさや種類にもよりますが、解凍までに冷蔵庫の中で丸一日(24時間)は掛かると思って解凍の準備してください。
他の冷凍食材よりもカニの解凍には時間が掛かかると思ってください。
冷凍のカニは乾燥を防ぎ旨みが流れ出さないように、急速冷凍させるときに水を掛け、グレースという氷の固い膜を作っているからです。他の冷凍食材などにつく霜とは種類が違います。
冷蔵庫での解凍はカニが乾燥
冷蔵庫での解凍で注意したいのは、カニの乾燥です。冷蔵庫の中は乾燥しやすく、カニが乾燥するとせっかくの旨味が損なわれてしまいます。
カニを乾燥から防ぐ方法は、カニを薄手のタオルやキッチンペーパーで覆って解凍することです。
カニが冷蔵庫入らない場合
年末やお正月などは、他の食材で冷蔵庫が満載でカニを入れるスペースがない場合があります。
こんな場合は、なるべく暖房の入っていない部屋の中で、濡れタオルや濡れキッチンペーパーに包んでなるべく低い温度でゆっくり解凍します。
こうすることで、旨み成分がドリップせずに解凍することが出来ます。
カニが旨味が残って美味しいか、そうならないかは、一言でいえば「低温で時間を掛けて」解凍したか、しないかの差と言っても過言ではありません。
カニは解凍すると一気に味が落ち始める
一度で食べ切らない量のカニがある場合は、食べる分だけを解凍するようにします。
面倒だからと言って、一度に解凍してしまうとカニは一気に味が落ち始めるので注意が必要です。
解凍に掛かる時間はカニで違う
カニによって、また姿や形によって解凍に掛かる時間が違います。
タラバガニの脚は丸一日(24時間)、ズワイガニの脚は18〜20時間あればほぼ解凍します。
解凍しにくいのは、甲羅のついているよく云う”姿のカニ”で、大きさやカニ味噌の量によっては1日半から2日近く掛かることもあります。
絶対ダメなカニ解凍方法
カニを解凍する時間がないからと、暖房の入った暖かい部屋で解凍したり、中には電子レンジの解凍メニューで解凍する人がいますが、絶対にやってはいけない方法です。
電子レンジの解凍メニューであっても、カニの急速の解凍は最もやってはいけない方法です。
カニの急速解凍はどのような方法であっても、カニの旨味成分を大量にドリップしてパサパサで味気がな不味いカニになってしまいます。
鍋物に入れるカニ、焼きガニの解凍
鍋物に入れるカニは半解凍または、一度解凍したものを使うのが美味しく食するコツです。
どうせ、熱い中にいれるのだから同じでは?と、考えがちですが、前記した急速冷凍した時に掛けられた水(グレース)がお鍋の中に溶けて不味い出汁になってしまいます。
焼きガニは、完全に解凍させてから調理するのがポイントです。
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